足と靴の悩みを
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靴のサイズ選びの基本(5) 小さいサイズ、大きいサイズにおける傾向
靴のサイズ選びについて、
"おさらい"という感じで、
何回かにわけて書かせてきてまいりました。
今回は一旦の最終回となります。
今回は、小さいサイズと大きいサイズについて。
これまで4回で書かせて頂いたことは、
小さいサイズでも、大きいサイズでも、
もちろん大事なことです。
ただ、それぞれのサイズにおける傾向として
少し感じますこと、
全てのお客様に当てはまることではありませんが、
書かせて頂きます。
- 1小さいサイズ
小さいサイズの方の中では、
ある程度サイズ感があっているにも関わらず、
踵が抜けやすいというお客様が、多い傾向にあります。
踵の骨が小さい方が多い傾向にあるから
というのが近年良く言われることです。
フィッティングにおいて、踵の絞りが重要であること、
前回までにお話させて頂きましたが、
その絞りの形を作り、維持すること、
パーツが小さければ小さい分、難しくなります。。
また、踵の骨が小さければ、後方への踵骨の突起も
少ないことになりますので、
バックバンドのような靴はストラップが
ひっかかりにくいので、あまり適していません。
また、ヒールが高めの靴によっての足も負担も
大きくなりがちです。
なぜなら、小さいサイズになればなるほど、
長さは足に合わせて、短く作られていますが、
ヒールの高さが極端には変わりません。
すなわち、前方への傾斜がきつくなりがち。
その分、甲の押さえがしっかりとしていないと
足が前へ滑ってしまいやすいのです。
同じヒール高の靴だからと言って、
レギュラーサイズの方と
同じ履き心地であるとは限らないわけです。
- 2大きいサイズ
大きいサイズの方は、
小さいサイズの方とは違う意味で、
サイズ選びに悩まれることがあるかと思います。
大きいサイズのお客様には、
足が大きく見えない靴をお望みの方が多くいらっしゃいます。
自然と、捨て寸が短めの形を好みがちです。
ただ、甲の押さえがしっかりとあって
前滑りしない靴を選んでいないと、
指先が靴内でぶつかる可能性がより高くなります。
捨て寸が短くても、指先に負担をかけない…
となると、トゥの形に制限がでますので、
ファッション的な観点からも、選択における
バランスが非常に難しいと言えます。
また、前が非常に浅い(甲の上部が短い)靴は
足が長く見えるとも言われます。
ですが、大きいサイズの方は、甲上部の面積を気にされ
より浅くなりがちな傾向があります。
そうするとこれまた押さえが弱くなります。
モカシン系のデザインなどであれば、
甲の面積が大きく見えにくいので、
そのあたりは実際に面積が狭いものを選ぶのではなく、
デザインでよくお選び頂けたら良いかもしれません。
また、色も気にされる方は多いかもしれません。
薄い色は、面積がより大きく見える…
その意味では、引き締まるような色をお選び頂くと
その観点としてはお勧めしやすいですね。。
いずれにせよ、よく試し履きを頂いて
お選び頂きたいと思います。
以上、5回に渡り書かせて頂きましたが、
フィッティングは本当に難しく、
細かなことを言い出せばキリがありません。。
でも、今回書かせて頂いたようなことを
しっかりと念頭においてお選び頂けたら、
より御足に合った靴を探し出して頂けるのでは
と思ってはおります。
今後のご参考になりましたら幸いです。